クエリの種類と使い道

2025/07/01(更新日:2025/07/01) Accessコラム

Accessを使い始めたばかりの頃、「クエリ」という機能を見ても、正直何に使えるのか分かりませんでした。

ですが、実際に使いこなしていくうちに、クエリこそがAccessを便利なデータベースツールに変える鍵だと気づきました。

この記事では、私自身の経験を元に、クエリとは何か、なぜ必要なのかを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

実務で活躍するクエリの使い分け

Accessのクエリは、簡単に言えばデータベースに対する質問や指示です。

でも、クエリと一言で言っても、実はその種類はいくつかあり、それぞれ役割が異なります。

ここでは、よく使われる代表的なクエリを4つに分けて、それぞれの特徴と使い道を紹介します。

1.選択クエリ(Select Query)

条件に合ったデータを取り出す

最も基本的なクエリで、テーブルから必要なデータだけを抜き出して表示する機能です。

・顧客リストから「東京都在住」の人だけを抽出

・商品一覧から「在庫が10個以下」の商品だけを表示

2. 更新クエリ(Update Query)

条件に合うデータを「まとめて変更」

更新クエリは、テーブル内のデータを一括で変更したいときに使います。

たとえば、「ある条件を満たすレコードの内容を変更する」ようなケースです。

・営業部の社員の給与を5%アップ

・ステータスが「未処理」の注文を「処理中」に変更

手作業で1件ずつ修正しなくて済むので、非常に効率的です。

3.追加クエリ(Append Query)

他のテーブルからデータを「追加登録」

追加クエリは、他のテーブルにあるデータを、別のテーブルへコピーして追加する時に使います。

・一時テーブルにある新しい顧客データを「顧客テーブル」に追加

・取り込んだExcelデータを本番のデータベースに移す

大量データの取り込みや仕分けにも使える便利な機能です。

4.削除クエリ(Delete Query)

条件に合うデータを「一括削除」

削除クエリは、テーブル内のデータを条件付きでまとめて削除する機能です。

・「1年以上ログインしていないユーザー」を削除

・古い在庫データを整理する

ただし、データが完全に消えてしまうので、使うときは必ずバックアップを取りましょう。

クエリを使うことで、Accessは「便利な業務ツール」に変わる

最初は「難しそう」「なくても大丈夫」と思っていたクエリですが、

実は業務の効率化には欠かせない強力な機能です。

データを抽出・集計したり、大量データを一括で変更・削除したり、

クエリをうまく使えば、「Access=面倒くさい手入力ツール」から卒業できます。

「フォームやテーブルだけで十分だと思っていた」昔の自分に、

クエリを覚えると世界が変わるよ」と教えてあげたいくらいです。

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