業務管理システム:K社様

2026/10/23(更新日:2026/10/29) 導入事例

バージョンアップに加え、既存機能や不具合も見直したい・・・

お客さまの概要・導入システム

業種:サービス業
システムの種類:Accessを利用した業務管理システム

お客さまの課題

  1. Windows・Accessのバージョン変更

    新しい動作環境でも既存機能を利用できるようにしたい。

  2. 日報の確認・承認の取消

    取消操作ができず、関連データが残ったり、集計に影響したりすることが懸念されている。

  3. Excelの勤務管理表に表示されるエラー

    出勤数や対象日数が「#REF!」と表示される。

  4. 特定の画面が白くなる不具合

    特定の画面を開くと、画面が白くなることがある。

今回は、Accessのバージョンアップに加え、日報の確認・承認機能、Excelのエラー、画面表示の不具合について、課題と対応内容を整理してご紹介します。

既存Accessシステムの移行と機能改修

Accessを利用した業務システムは、WindowsやAccessのバージョン変更に伴い、既存の画面や処理が新しい環境でも動作するかを確認する必要があります。

今回のシステムでは、次の環境への移行が検討されていました。

  • ・移行前:Windows 7(64bit)
  • ・移行先:Windows 10(64bit)
  • ・Accessの移行先候補:Access 2019(64bit)、Office 365 Access Runtime(64bit)

また、既存システムには32bit向けの部品やAPI(プログラムから機能を利用するための仕組み)が使われていました。そのため、64bit環境への移行にあたっては、関連する部品や処理の対応が必要でした。

Accessの移行に伴う主な対応内容

今回の移行では、画面や業務機能に加え、外部部品、プログラム、データベース、Excelファイルとの連携も対応対象となりました。主な対応内容は以下のとおりです。

  • 画面・業務機能の移行

    ログイン、日報、受注、請求、勤務管理などの画面を対象に、既存機能の移行・見直しを行いました。メインメニューの作成や、日報の確認・承認状況の表示、月次勤務表の出力なども対応対象に含まれていました。

  • 部品・プログラムの見直し

    日付選択に使用していた32bit版の部品を、Access標準機能を利用する方式へ変更しました。また、設定ファイルの読み書きなどに使用していたWindows APIについても、64bit環境に対応するための修正を行いました。

  • データベースの移行

    画面・処理側とデータベース側に分かれていたMDB形式の構成を、ACCDB形式へ移行しました。設計資料では、移行後のテーブル構造やレコードに差異がないかを確認する項目も整理されていました。

  • Excelファイルとの連携

    勤務管理用のExcelファイルをマクロ有効ブック形式(XLSM)に変更し、新しいAccessデータベースへの接続に対応しました。また、給与計算欄に表示されていた「#REF!」エラーの修正も作業対象に含まれていました。

  • 設置・接続確認と展開範囲

    新しい環境への設置・接続確認は、サーバーPCと一部のクライアントPCを対象とし、残りの端末への展開はお客様側で実施する作業分担となっていました。

64bit環境への移行で注意したいポイント

Accessのバージョンアップでは、新しい環境でファイルを開けるかだけでなく、既存の画面や機能が想定どおりに動作するかを確認することが重要です。

特に、32bit環境で使用していた部品やAPIは、64bit環境ではそのまま利用できない場合があります。また、データベースの形式を変更する場合は、既存データの整合性や、Excelなどの外部ファイルとの接続についても確認する必要があります。

このように、Accessの移行では、動作環境の変更だけでなく、既存機能・プログラム・データベース・外部ファイルとの連携をまとめて確認することが大切です。

日報の確認・承認を取り消す機能への対応

日報の確認・承認処理では、画面上の状態だけでなく、承認に伴って集計値や関連情報が更新される場合があります。

今回のシステムでは、日報一覧から確認・承認を取り消す操作ができず、承認情報を直接削除する運用が記録されていました。この方法では、承認処理によって更新・作成された関連情報が残ったり、再承認時に同じ実績が重複して加算されたりする懸念がありました。

確認・承認の取消で考慮すべき点

日報一覧から確認・承認を取り消せるようにするには、画面上の承認状態だけでなく、承認時に更新・作成された関連情報も考慮する必要があります。

関連データが残ったまま再承認すると、集計値に影響する可能性があります。そのため、取消時の処理と関連データの整合性を確認することが重要です。

Excelの勤務管理表に表示される「#REF!」エラーへの対応

Excelを利用した勤務管理表では、給与計算に関係する欄に「#REF!」というエラーが表示される問題がありました。資料では、個人別の勤務管理表にある給与計算欄で、出勤数と対象日数がエラー表示になることが確認されています。

Excelで「#REF!」が表示される原因

Excelの「#REF!」は、数式が参照しているセルや範囲を正しく参照できない場合に表示されるエラーです。参照先の削除や移動、数式内の参照先の不整合など、さまざまな状況で発生します。

そのため、エラーが表示されているセルだけでなく、数式の参照先や、関連するデータの構成も確認することが重要です。

ExcelとAccessデータベースの連携への対応

見積・作業計画では、勤務管理用のExcelファイルをマクロ有効ブック形式(XLSM)とし、新しいAccessデータベースへの接続に対応することが対象になっていました。また、給与計算欄に表示される「#REF!」エラーの修正も対応項目に含まれていました。

ExcelファイルがAccessなどの外部データを参照する構成では、データベースの変更に伴い、接続先や参照方法などの見直しが必要になる場合があります。エラーの修正とあわせて、外部データとの連携方法も確認することが大切です。

画面が白くなる不具合の原因調査と修正

物件現況画面を開いた際に、画面が白くなり、通常どおり利用できなくなる不具合が発生していました。資料では、発生頻度は年に2回程度とされていました。

発生頻度が低い不具合は、通常の操作では再現しにくいことがあります。そのため、画面に現れた症状だけでなく、表示処理が参照するデータの状態や、問題が発生するまでの処理にも目を向ける必要があります。

画面の症状だけでなく、関連するデータを調査

調査資料では、正式な受注番号に置き換えられるはずの仮の受注番号がデータベース内に残っていたことが、問題に関係していると説明されていました。

受注登録の処理では、一時的なデータを保存した後、正式な受注番号へ置き換える仕組みが想定されていました。しかし、仮の受注番号のままデータが残ると、物件現況画面でその受注情報を表示する際に計算処理がエラーとなり、画面が白くなるという関係が確認されています。

この事例では、画面表示の問題だけでなく、表示処理に影響するデータがどのような状態で保存されているかを調べることが、原因の把握につながりました。

仮の受注番号が残らないようにする対応

資料に記載された対応方針は、原因となる操作を特定し、仮の受注番号のまま不正なデータが登録されないようにすることでした。

このような問題では、画面側でエラーを回避するだけでなく、問題につながるデータが不正な状態で残らないよう、登録処理の流れを見直すことが重要です。

改修費用の目安

対応内容 見積金額
Accessのバージョンアップおよび関連機能の改修 50万円前後
画面表示不具合の修正 10万円前後

※上記は見積内容をもとにした費用の目安であり、最終的な請求額を示すものではありません。

既存システムの機能改善にも対応

今回は、Accessを利用した業務管理システムについて、バージョンアップに伴う移行対応に加え、日報の確認・承認取消機能、Excelの参照エラー、画面表示の不具合に関する課題を取り上げました。

既存システムを長く利用していると、動作環境の変更だけでなく、これまで使ってきた機能やデータの処理方法を見直す必要が生じることもあります。

例えば、次のようなお悩みはありませんか?

  • ・新しいWindowsやAccessの環境に移行したい
  • ・既存機能に取消操作などを追加したい
  • ・Excelとの連携や参照エラーを改善したい
  • ・特定の操作で発生する画面表示の不具合を調査・修正したい

現在お使いのシステムについて、機能の追加や修正、日々の業務で感じている不便な点など、お困りのことはありませんか?

今回ご紹介した事例に限らず、既存システムの改修や機能追加、動作不具合など、システムに関するお悩みやご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。

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