費用感をざっくりと、AccessのSQL Server化

2022/02/11(更新日:2022/02/14) Accessコラム

Accessのデータベース部分をSQL Server化する

費用感をざっくりと、お伝えさせていただきます。

 

お使いの〇△〇△管理システムをSQL Server化する

※リンクテーブル形式

<現行>
 ・画面(Access) + データベース(Access)

         ↓↓↓↓↓

<SQL Server化>
 ・画面(Access) + データベース(SQL Server

 

結論として、

AccessのSQL Server化は「100万円以内」ではむずかしい。

 

内訳として大きく3つあります。

 1.SQL Serverのライセンス費だけで50万円を超えきます。

 2.SQL Serverを動かすパソコン(サーバー)はどうする?

 3.環境構築(Access+SQL Server)にも費用がかかる訳です。

 

1.SQL Server + 2.パソコン + 3.環境構築 = 〇〇〇万円 となります。

SQL Serverのライセンスについて

下記、SQL Server 2019の価格をまとめた表です。

エディション 価格 ライセンスモデル
Enterprise $13,748 2 コア パック
Standard – コア単位 $3,586 2 コア パック
Standard – サーバー $899 Server
Standard – CAL $209 CAL

SQL Server化するうえで、一般的な選択肢は「Standard – コア単位」になるでしょう。

【Standard – コア単位】エディションの価格は、3,586ドルとあります。

 

「3,586ドルだから、50万を超えないだろう?」 と思ったのではないでしょうか。

ところが・・・

1台のパソコンでSQL Serverを動かすためには、

【Standard – コア単位】が2つ以上(4コア)必要なのです。

 

つまり、3,586ドル × 2 = 7,172ドル

 

詳しくは公式サイトをご覧ください↓↓↓

※SQL Server 2019 の価格(公式サイト)

SQL Serverを動かすパソコン(サーバー)について

SQL Serverを動かすためには、物理的にサーバーが必要です。

 

SQL Serverを導入してシステムの安定性・安全性を求めるはずなので、

「古いパソコンや自分のパソコンを使っちゃう?」という話にはならないと思います。

 

新しくそれ相応のサーバーを買うとなると、数万円では買えないでしょう。

スペックによりますが、最低でも20万円~ というのが肌感覚です。

環境構築について

環境構築も手間がかかるポイントです。

やることを大まかに列挙します。

 ・新しく買ったサーバーのセットアップ

 ・SQL Serverのインストール

 ・データベースの移行(Access ⇒ SQL Server)

 ・Accessのデータベース接続修正(画面側)

 ・データベース変更に伴う、全体的な動作テスト

 

どうでしょうか?

1つ1つの難易度は高くありませんが、それなりの時間がかかってきます。

無料で使えるSQL Server

実は、SQL Serverには無料版(Expressエディション)があります。

※正式にマイクロソフト社が出しているものです。

 

しかし、有料版と違い「機能制限や容量制限」があります。

用途が満たせるのであれば、無料版の選択はアリです。

エディション 価格 ライセンスモデル
Express 無料 該当なし

まとめ

SQL Serverのライセンス費は安くありません。

導入には、御社の状況や費用対効果を十分に熟考する必要があります。

 

また、無料だからといって安易にExpress版を選択するのも危険かと。

無料版にこだわって、本来の趣旨からズレてしまっては元も子もありません。

 

よくよく考えたら「Accessはそのままで、運用方法を変えればOK」と、

SQL Server化をすることなく問題解決するかもしれません。

 

お悩みごとがあれば、お気軽にご相談ください。

お役立ちたいと思っております。

Access開発サポートがわかる、
3つのコンテンツ