「データの表示と書き込みを行う権限がありません」
テーブルリンク先のファイルにアクセス権限がない
以前Accessファイルをセットアップしていたときのことです。
2つのファイルに分かれているAccessでした。
・フロントエンド用のAccessファイル(クライアントPCに設置)
・バックエンド用のAccessファイル(サーバーに設置)
Accessファイルを設置するサーバーの、共有フォルダは、
セキュリティ強化の目的で、
一部の権限のある人だけ参照できるよう、アクセス権限を設定していました。
もし、データ用のAccessファイルを直接開くと、
誰でも全てのテーブルを見ることができてしまいますよね。
そこで、バックエンド用のAccessファイルを開けるのは
一部の権限のある人だけにしようと思い、アクセス権を設定したところ、
権限がない人は、フロントエンド用のAccessを起動したときに
エラーメッセージが表示されるようになり、
Accessが使えなくなってしまいました。
このことから、リンクテーブル先のファイルにアクセス権がない人(クライアントPC)は、
リンクテーブルも接続できなくなることがわかります。
全てのユーザーが読み書きできなければ、運用ができないので、
仕方なく、アクセス権は設定しないことにしました。
うまくアクセス権を設定すればセキュリティ強化に
今回のAccessでは、うまく行きませんでしたが、
このことをうまく応用すれば、
Accessのセキュリティを強化することができます。
たとえば、
・管理者のみ閲覧可能なデータベース「A」ファイル
・全ての人が閲覧可能なデータベース「B」ファイル
の2つのバックエンド用Accessファイルを作り、
「A」のファイルには、管理者だけアクセス可能なように、
ファイルの権限を設定します。
そうすることで、権限のない人は、
「B」のファイル内のデータだけ開くことができるように制限できます。
リンクテーブルを「A」と「B」のファイルに分けて設定するだけなので、
少しの手間でセキュリティーを強化することができます。
大手SIerに長年常駐し大規模システムの経験を重ねプログラムスキルとDB設計を磨く。AccessおよびExcelのVBAを得意とする。
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