Accessが突然、動かなくなった

2020/07/01(更新日:2020/07/01) Accessトラブル集

以前、お客さまから、
お店の来店受付システムをAccess2007で使用しているが、
突然、動かなくなったので、至急対応してほしい、
という問い合わせがありました。

翌日、お伺いして状況を拝見しました。

Accessファイルを開くと、
最初の画面が起動した瞬間に、Accessがエラー終了してしまいます。

そのPCだけAccessが動かない

お客さまのお店の、受付の中で、色々と試行錯誤をしていたところ、
エラーとなるAccessファイルを、
別のPCで開いた場合、エラーにならず、
普通に起動できることが分かりました。

どうやら、Accessファイル自体には問題なく、
PC環境に何か原因があるようでした。

原因は、Cドライブの空き容量不足?

Cドライブの空き容量を確認したところ、
全体容量の1%~数%程度しか空いておらず、
すでにCドライブが限界となっていました。

そのため、お客さまにお願いして、
Cドライブ内の不要なファイルを削除していただきました。

Cドライブの空き容量は増えましたが、まだ状況は変わりません。

Microsoft Officeを修復インストールして解決

その後、
Microsoft Officeのインストールメディアを使い、
Officeを修復インストールしたところ、エラーにならなくなり、
問題は解決しました。

おそらく、
Cドライブの空き容量が不足していたことで、
Windows Updateが不完全な状態となり、
Accessの動作環境が壊れてしまったものと考えられます。

まとめ

今回の一番大きな原因は、Cドライブの容量不足でした。

お客さまに不要なファイルを削除してもらい、
Officeを修復インストールしたことで、解決できました。

Cドライブの空き容量が少なくなると、
大きなファイルが保存できなくなるほか、
新しいアプリがインストールできなくなったり、
OSやアプリのアップデートが正常に完了しなくなるため、
もしOSやアプリにセキュリティ上の問題が発生しても、
いつまでも修復されないという危険が生じます。

そうならないよう、定期的にCドライブの空き容量をチェックしましょう。

また、大きなファイルは、なるべく外付けハードディスクなど、
Cドライブ以外の場所に保存するようにしてください。

なお、MicrosoftによるAccess2007のサポートはすでに終了しているため、
お客さまには、
最新のAccess2019へ移行することをおすすめしました。

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