経理担当が辞めることになってAccess・Excelで業務効率化が始まった
2015年のことです。
初期メンバーで10年以上も勤めていた「経理」兼「総務」の責任者が
故郷に帰らなければならず会社を辞めることになりました・・・
そこで、会社は2つ選択肢を迫られました。
1.代わりのポジション人材を雇う
2.経理・総務業務をアウトソーシングする
アウトソーシングに舵をきった
代わりのポジション人材を雇わず、アウトソーシングに舵をきりました。
「既存の事務員 と アウトソーシング」
アウトソーシングが難しい部分は「既存の事務員」が引き継ぎ、
それ以外は「税理士」と「社労士」にアウトソーシングする。
具体的な一例としては、
まず長年社内で使ったきた勘定奉行・給与奉行を捨てました。
・「社内で会計データ入力を行わない」
・「社内で給与計算を行わない」
アウトソーシングするために必要なデータ
税理士・社労士にアウトソーシングするために、
処理してもらいたい情報(データ)を渡さなければなりません。
我々は税理士・社労士をヒアリングを行い、
税理士が必要データ、社労士が必要なデータを明確にしていきました。
そして、ExcelでCSVデータを出力するツールを複数作りました。
※CSV形式は、税理士・社労士側のソフトで取り込むためです。
1.既存の事務員はCSVデータを作る
2.CSVデータを税理士・社労士に渡す
3.税理士・社労士から処理された情報が戻ってくる
現状、上記のルーチンで毎月業務が回っています。
銀行決済がアウトソーシングできないし、社内でも引き継げない
弊社では外注費の支払いが毎月30~40件ほどあります。
しかも、支払う額が毎月変わります。
こちらの業務は、「経理」兼「総務」の責任者が
支払いの計算・確認から振込まで一貫して一人で行ってきました。
(かなり属人的になっていた業務です)
”既存の事務員に銀行決済までの権限は与えられない”
上記問題にぶつかり、全銀メーカーというAccessで作ったアプリが生まれました。
世の中に丁度よいソフトが無かったので、オリジナルで作ってしまった感じです。
1.支払いの計算・確認を行う(事務員)
2.支払いデータを全銀メーカーに入力する(事務員)
3.全銀メーカーから全銀データを出力する(事務員)
4.全銀データを銀行のWebシステムにアップロードする(事務員)
5.Webシステムにアップロードされたデータを決済する(役員)
まとめ
長年勤めた「経理」兼「総務」の責任者が辞めることで、
間接部門に非常に負荷がかかったのは事実です。
しかし、アウトソーシングに舵をきったお陰で
属人的になり隠れていた業務が浮き上がってきました。
そして、その属人化していた業務を社内で共有でき、
ツールを作ることによってシンプルかつ効率的になったと思います。
まさしく、「業務効率化」といいますか。
もし代わりのポジション人材を雇っていたら、
今でも属人化している業務がいっぱいあるでしょうね・・・
Access再生プロジェクトの発起人。大手SIer→フリーランス→現在に至る。大規模基幹システムからCtoCのサイト構築まで幅広い経験を持つ。
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